大竹伸朗 全景1955-2006 at:東京都現代美術館

mimic-yk2006-12-13

 8日、妹と菊川で待ち合せる。きっと「旅」ぽいだろうと思って見に行く。
 東京都現代美術館は、‘97に中西夏之展を見に来て以来で、2回目。(この美術館は無機的で巨大だ)歩いて行くと、宇和島駅のネオンサインが見えてきた。
 エントランスにも、オブジェ(マルチプル)、装置(ミクストメディア)がある。
 順路に従い3Fへ…。
 

 新作のコラージュがポスターみたいだ。スクラップブック群。どれも良(凄)…。この立体感は病みつきになるのかもしれない。もしかして、玄関に置くと楽しいのかも?
 絵の展示へ入る。
 小学校の文集の表紙にアメーバの図が鉛筆で描いてあって、良いなーと思う。
 絵は、とにかく一杯あり、かたまりで楽しむ。画材、素材の特性などが、結構気になる。いろいろやっているなぁ。ゴミ男…。
 妹は、鑑賞ガイドを読みながら見ている。私は、読みながら見ることは出来ませぬ。
 ぐるっと回ってスクラップブックの部屋に戻って来たら、照明があお…蛍光灯色感が倍増して少々幻惑された。目が白熱灯(?)に順応したらしい。入って来た時は、蛍光灯はそんなに気にならなかったのに。2Fを経て1Fへ。


 1Fはカッコ良い。鬱々としていたり、ダークだったりもする。
 網膜シリーズは、思っていたよりもずっと巨大なものがあった。3m、厚さも普通のキャンバスの3倍はある。
 廃材?に紙片等細かく貼り付けた作品を見ていたら、幸福駅の天井(やはり切符等の紙片がこれでもかというほど貼り付けてある)を思い出した。よくわかんないけどこれも日記?
 船や廃船…。1階は巨大な夢のようなのではないか…。ここでうろうろしたいがB2Fへ。 


最近作は結構ハイ・トーンだ。からっとしている。絵が上手い。本も色々ある。見ていたら閉館の時間が来てしまった。常設展、ライブラリーも見るなら5時間位は欲しい。昼前に来れば良かった。売店にも雑誌等、色々ある。50〜60代位のおじさんが、図録を注文していた。


 結構、順番、色、前後関係が重要な感じの展示な気がする。大きな絵にさり気なく額が付いていないところとか、同一のトーンの作品群とか…。見ている間はあまり時間を感じず、退屈もせず、記憶は若干曖昧だ。色々あったが、同じ人の作品(収集物)だからなのか、あまり別の物が入っている感じがしないのだった。どんどん貼り込める感じというか…。
 
 後になって、遠く流れるハワイアン時々ギター(ノイズ?)、美術館の中が暖かかったこと、等を思い出し、記憶に残った。それにしても、たくさん旅行にいっているなぁ。
 自分は子供の頃、広告の仏壇や宝石を切り抜いて貼っていたので、やはり何か貼りたくなってしまった。


全景http://shinroohtake.jp/
大竹/茂木 対談:http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2006/10/post_58ce.html