76:冷たいキツネ
夕方、ベランダで家来と一緒に涼んでいると、隣の家から母と娘の口論する声が聞こえ、その声が大きくなったかと思うと、2人が外に出てきた。
会話が無いよりは好いのではないですか、と私は言った。
―嘘を言ってしまった。2人の関係は最悪だ
と思ったときに自分はアニメのキャラクターのようだと気付いた。
時は古代。
重い石の扉を開ける人物の背後から強烈な陽射しが差込み、その人を太陽と間違えたかと思うと、湖の様に広大な水田を舟で移動した。
湖のほとりを歩くよりも早く移動できるらしい。
長い棒を使って船頭(家来)の漕ぐ舟は稲がまばらに点在する浅い湖を滑る様に軽やかに移動し、流れる舟は重さが感じられず磁力で引かれているような妙な感じだった。
舟上で、
昨日あなたが眠っている間に襟元から冷たいキツネを入れておいたがまだ入っているか、と船頭に言われ、背すじが凍り付いた。
何故か<冷たいキツネ>はムカデや厄介者を意味する言葉らしかった。
湖のほとりに着くと様々な王子が集まっていて、自分も王子だとわかった。
王子はたくさんいるのに家来(船頭)は1人で変だな、と思った。
船頭は一番財産が多い者の家来になりたいらしい。
戦争が起こるのではないか、嫌だなー…と思った。
(夢日記,はてな夢日記)