色彩の本質/ルドルフ・シュタイナー著 高橋巌訳(イザラ書房)

mimic-yk2008-07-03

 第一刷は‘86年


□難解?
 緑― 生の死せる像を表わす
 桃色― 魂の生きた像を表わす
 白または光― 霊の魂的な像を表わす
 黒― 死の霊的な像を表わす


 影を投げるもの  輝くもの  像
  霊          死      黒色
  死          生      緑色
  生          魂      桃色
  魂          霊      白色 


・黒、白、緑、桃色は像の性格を持ち、何かを模像する

・黄、青、赤は輝く性格を持ち、その中で何かが光り輝く
 <黄は外へ輝き、青は内へ輝き(輝きが内へ集まり)、そして赤は両者を中和して一様に輝く>


 黄は霊の輝きである
 青は魂の輝きである
 赤は生命の輝きである


 無生物― 輝き
 植物― 輝きの像
 動物― 像の輝き
 人間― 像


・物体表面の色彩をピグメント、空間内に停滞したり流動する色彩をティンクトゥーラと呼ぶ(錬金術用語)


 活発な魂― 黄
 動物的激情― 茶と赤黄
 抑制された激情― 一層明るい赤黄と緑
 知性― 緑
 知性の乏しい魂― 黒ずんだ血の色
 思索に没頭するとき― 快い緑の基調
 畏敬― 青
 帰依― 明るい紫
 能動的― より明るい輝き
 創意― 一点から明るい色調が輝く   etc…。


□感想
 人智学…。
 一見、謎めいているが、順を追って読んでいくと、なるほど、と思うところがある(が、よくわからないところもある)西洋的?
 想像力が広がるが、人は色彩に対してある程度固定された印象を持っていると感じた。
 イメージは身体、宇宙、自然、文化、言語との関係性でできあがっていくのだろう。(科学でも、か)
 決まりきっているわけではなく、流動的なのが生きていることだ。
 まだ、気付いていないこと、見たことがないものがあるような気がしたりして…。

色彩の本質 (シュタイナー著作集 別巻 6)

色彩の本質 (シュタイナー著作集 別巻 6)