72:池

mimic-yk2008-06-06

 流れの急な川と大きな池があり、流れる水は透明で、底のタイルがクリアに見える。
 人工的な印象。水は金属質で眩しい。
 上流から、水生動物が一匹ずつ流れてくる。
 オオサンショウウオ、透明なところがあるエビ、無数の青いオタマジャクシが体の中に入っていて、内臓がオレンジジュース色のUFOのような透明な生き物…。
 綺麗だが気持ちが悪くなった。


 自分は子ども時代に戻っていて、父と妹と一緒に旅行に行くことになっていた。
 池近くに様々な小型戦闘機が降りて来る。
 これで旅行に行くのか…と思う。プラモデルを眺めるような印象。


 だが、はいていくはずだった靴にカマキリがたまごを産んでしまい、旅行には行けなくなってしまった。
 布製の靴はどろどろになっていて、しかもだれかのお下がりのようでボロボロ、戦時中を連想させた。


 池の木陰にもんぺ姿の若かりし日の祖母が湧き出て、ほっかむりした手拭の下から陰のある微笑を浮かべる。
 水辺の植物のような印象。


 戦闘機を操縦してきた人達と、祖母は、この世の人ではなさそうだった。死人だ。
 父がいつの間にか大地になってしまっている。
 (夢日記,はてな夢日記)