70:カプセルルーム
街で買い物? うろうろする。
5〜7階建ての雑居ビルの書店によろよろ入り込む。
エレベーターで移動したいが、人が詰まっていたり、目的の階に止まらないので階段を上る。
狭い。足取りが重い。
階段を上るうちに、エレベータールームはいつの間にか、上階に固定された眺めの良いカプセル.ルームに変化してしまった。
小さな窓、僅かな日差しに痩せ型の中年女性が全裸でくつろぐベッドルームに…。
暖かそうな部屋とベッドと彼女の肌の色が同じトーンで、まどろむが、落ち着かない。
建物の外からは見えないのだが、私はレジ横の直径1cm程度の強化ガラス越しに覗き込んでいるのだ。
彼女は見られていることを意識していない。
私は彼女が何を思っているか分からない。
ペットショップのショーケースを覗く様な印象だった。
同じ階で見付けたマンガ本に、豪華本と廉価版があった。
アニメや彩色のカラーページ入りの豪華本は重くA4位、その半分位の重さの廉価版はB5位で、濃青一色の印刷が珍しかった。
廉価版の方が読み易い。が、
パラパラめくっていたら、女神、あるいは妖精の鉱物質の瞳が生々しい光沢を放ち、「うっ」となった。
彼女の瞳は地球(…。)
SF、太陽系の争いの話らしかった。
(夢日記,はてな夢日記)