61:観光
山あいの小さな駅の側に小学校と寺のある集落がある。
隠れた観光名所になっている寺以外にめぼしい建物は無く、外部の人間がほとんど入り込まないような所だ。
辺りには針葉樹が多く、民家も多いのだが、遠くからは森に包まれているように見える。
そして平らな地形が見当たらない。
地下へ降りるように石段を下り、道路より低い所にある寺に入ってゆくと、隣にある小学校を見上げるかたちになった。
寺はこの辺の底にあるようだ。
明るい日差しが差し込むそこは平らな広場で、売店、飲食店等もあり、結構人が居た。
蕎麦屋さんで、バックパッカーの女の子に会う。
彼女は割り箸の箸袋の裏に俳句を書き付けていて、ため込んだものを一つ一つ取り出してつまらなそうにながめていた。
色とりどりだが抑え目な色調。同じ店のものは無く句も色々あったが私は内容を忘れてしまった。
後になって、そこに、星、花、雨、等の文字を見たような気がした。
…旅は長い。
(夢日記,はてな夢日記)