50:友人

mimic-yk2007-07-06

 長屋の2階に住んでいる。
 仕事を辞めた友人が泊まりに来た。
 友人といっても、小学生の時に一緒にごみを捨てに行ったことがあるだけなのだが。
 布団を敷いてごろごろしている。
 部屋には電灯が無く、黒に近い壁や天井に、開け放した木戸からの月明かりがぼんやりと差し込んでいる。
 明かりは、あるいは街灯の光かも知れないが、区別が付かずにいる。


 今度は、飲食関係の仕事に就きたいのだが、どう思うか、と彼女が言う。
 よく考えずに、あるいはよく考えて、「好きにすればいいよ」と答える。
 彼女が、人参の入った新しい料理を作ってくれそうな気が、何故かする。
 いや、彼女は、全てのメニューに、人参を混ぜ込むのではあるまいか…。


 自分が何をやっている人なのか、いまいちよく分からない。
 屋根の上に、布団を干し放しにして忘れていた。
 布団が飛ばされ、階下の人に叱られた。
 布団を取りに行く。
 知らないうちに、友人は眠りに就いている。


 向かいの家に、13節あるつるのように長い爪を持つ老爺が住んでいる。
 爪は、ペットボトルのように透明で、骨のように骨格があり、内巻きで、10本の手の指全てから植物的に繁っている。
 小鳥が、老爺の爪を、つつきにやってきた。
 夜なのに。
 (夢日記,はてな夢日記)