49:おたま

mimic-yk2007-06-29

 自分が住んでいる世界とは違う次元にある中学校に、資料を借りに行った。
 大学に集合住宅を足した様な巨大な施設で、ちょっと、迷ってしまった。
 打ち放しの建物が新しい。まだ出来たばかりだ。
 研究室に行くと、前歯の一本が銀歯で、運動着を着ていて、性格がよこしまなおじさんが居た。
 生徒に嫌われていそうだったが、資料(コピー)は問題なく貸してもらえた。
 帰りに建物を見学する。
 50〜60代の素敵な奥さんがやっている美容院を見付け、パテでヘア・クリームを盛ったスタンプカードを貰ったが、要らないので、知らないうちに失くしてしまった。
 奥さんは、私の好みのタイプだったのだが。
 

 下校時間になり、色とりどりのコートを着た中学生が、校舎の前でふざけたり、くっちゃべったりしながら、バスを待っている。
 冬だったのか。雲行きが怪しい。
 「今は、ランドセルだけじゃなくて、コートの色も、選べるんだなぁ…。」と思った。
 緑色が眩しく、深いネイビーブルーの、一番高い生地のコートをまとった優等生は、ショートカットの女の子だった。
 彼女に、不思議そうに見られた。
 「私は、どう見られているのだろう」とも、「黒は目立たないな」とも思った。
 敷地に残っている旧校舎からは幽霊が出て、日常的にリンチが行なわれている感じがした。
 知らないうちに自宅に戻る。


 疲れた。それに、今まで見ていたのは、全部夢だ。
 私は家の中を、徘徊していたようなのだ。
 洗面所の床に、おたまとタオルケットが落ちていた。
 「おたまが資料、タオルケットがバッグだったんだ…。」と思い当たって、ガクゼンとした。
 (夢日記,はてな夢日記)