30:青い花
疲れて、湖のほとりを歩いている。
曇り空で、向こう岸が遠く霞んで見える。
いつの間にか、辺りは深い霧に包まれてしまった。
まずい。迷ってしまう。
はっきりしたものが見たくて、どんどん歩いたが、霧からは逃れられなかった。
そのうちに、空間が青っぽくなり、それを花だと思った。
焦点は合わない。
様々な青い花を想像しているうちに、日が暮れ、辺りは暗い森の中になっていた。
いつの間にか霧が晴れている。
空は蒼く半透明で、森は黒く、影を吐き出している様に見える。
足元に、目を開いたまま眠っているような野花を見付け、夢を見ていると思った。(…。)
(ここは湖の底なのだ。早く出ないと沈んでしまうぞ。)
湖水は霧になって空を覆い、湖のほとりはそれよりも高いところにあって、いったいどれくらい歩けば辿り着けるのだろう、と思った。
(夢日記,はてな夢日記)