30:青い花

mimic-yk2006-10-30

 疲れて、湖のほとりを歩いている。
 曇り空で、向こう岸が遠く霞んで見える。
 いつの間にか、辺りは深い霧に包まれてしまった。


 まずい。迷ってしまう。
 はっきりしたものが見たくて、どんどん歩いたが、霧からは逃れられなかった。
 そのうちに、空間が青っぽくなり、それを花だと思った。
 焦点は合わない。
 様々な青い花を想像しているうちに、日が暮れ、辺りは暗い森の中になっていた。
 いつの間にか霧が晴れている。

 
 空は蒼く半透明で、森は黒く、影を吐き出している様に見える。
 足元に、目を開いたまま眠っているような野花を見付け、夢を見ていると思った。(…。)
 (ここは湖の底なのだ。早く出ないと沈んでしまうぞ。)
 湖水は霧になって空を覆い、湖のほとりはそれよりも高いところにあって、いったいどれくらい歩けば辿り着けるのだろう、と思った。
 (夢日記,はてな夢日記)