人と自然:ある芸術家の理想と挑戦 フンデルトヴァッサー展 at:メルシャン軽井沢美術館

mimic-yk2006-08-27

 妹と一緒に、御代田まで見に行く。妹とは約3ヶ月振り。
 美術館で券を買ったら、ワイン、ウイスキーの無料試飲券が付いてきた。
 とりあえず、展示を見る。
 私は展示を見るのは初めてだが、妹は、クンストハウスウィーンやブルマウ温泉村にも行っているので3回目か。
 建築模型、タペストリー、ポスター、版画、絵などを見る。
 版画や箔押しもカッコイイけど、やはり手描きが気になる。手描きは、テクスチャーの均質でないところが面白いと思う。妹は版画の方が好きらしい。
 十代後半の風景画は、かなり神経質そうだ。でも色や線などが印象的だと思う。
 スタイルが決まってからの絵を見るのは楽しい。近くで見てから、離れて見たときの、色の深みのある鮮明さ(クリアな感じ)が印象に残る。心臓が温まるような感じか。
 近く、と遠くで、違う色の見えを体験していると思う。(近くではハレーションが起きているかもしれない)
 この感覚は図録ではわからない。(来て良かった)
 やはりklee(パウル・クレー)に少し似ているのか、と思っていたら、「影響を受けた」と図録に書いてあった。(ナチスドイツの迫害抜きに考えられないところも共通点)


 フンデルトヴァッサー(1928-2000)は雨の日や曇りの日が好きで、そういう日の色の見え方が好きだという。晴れの日は光と影だけで、白黒に見えて嫌なんだそうだ。北方の画家と南方の画家の色、フォルムの違いなども語っていた。(VTR)
 なるほどー。言っている事は極端だけど深く考えさせられる。言わんとしている色の見え方(物体自体が色を発しているような見え)がある。
 
 そうは見えないけど、フンデルトヴァッサーは実は病弱だったらしい。
 ほかに気になるのは、「水」(wasser)というキーワード(フォルム)、「雨の日丸」での船上生活か。
 絵のタイトルが色々面白いんだけど、「7色の血を流す足のある2つの雲」というのが個人的に面白い。(11/12まで)


□ワイン、ウイスキーの試飲
 美術館の敷地にはウイスキー蒸留所があり、メルシャンのショップがある。
 ワインもウイスキーも美味しかった。(妙に展示に合っているような気が…。)
 オーストリアワインとウイスキー(軽井沢12年)とモルトビネガーとヒマラヤ岩塩を買う。
 ゴキゲンになって多少ふらふらしながら軽井沢へ行き、街やショッピングモールを見て帰る。