18:伝説の大判焼き
丸ごとの食パン一斤が、円いちゃぶ台の上に置かれている。
鉱泉煎餅のような匂いがする。
食パンではなく、食パン型の大判焼きだ。
表面には、凡字や漢字、ヒエログリフ等の、文字の焼きが入っている。
私は、文字を読もうとは全く思わず、割って中を見たくなった。
だが、大判焼きは、煙を出して、謎の動物に化けた。
イタチやテンのように胴が長いが、足も長く、大きな耳が尖ってフェネックギツネのようだが、猫にも似ていた。
名前は判らないが伝説上の動物、場合によっては神様かもしれない。
大判焼きに似た、焦茶とキツネ色とクリーム色のトラ模様の毛並みが、ツヤツヤして、何故か美味しそうに見える。
相変わらず鉱泉煎餅のような匂いがした。
動物は、動きが敏捷で、「フー」とか「シャッ」とかいいながら跳び回っていたが、ちゃぶ台の上に戻って来て、丸まって寝てしまった。
飼おうかな、どうしよう。これ、放っとくと大判焼きに戻るんじゃないかな。
中はあんこか、チョコレート入りのカスタードクリームのような気がするんだけど…。動物は、何も知らずに丸まって寝ていた。(夢日記,はてな夢日記)