5:抹消
巨大な人工衛星が私を狙っている。見付かればこの世から抹消されてしまう。絶対に外には出られない。
窓からそっと見てみると、人工衛星は、山よりも遠くにありながら、空を覆うくらい巨大なのだった。遠近感がおかしくなってしまう。それに、こんな低いところに下りてきていること自体がまちがっている。
家の、どの窓からも人工衛星が見えるので、私の恐怖は倍増した。
だが、音がしない。人工衛星は、私にしか見えていないのだった。
困った。
このままでは頭がおかしいと思われてしまう。私は人工衛星を抹消することを考え始めた。何故かスイッチをoffにするように簡単に消せる気がした。
そして気が付くと、人工衛星は消えていた。消えたのではなく、上空に戻ったのだけど。
良かった〜。私は、何故狙われていたのかを忘れてしまった。(知らないうちに抹消されてしまうぞ。) (夢日記,はてな夢日記)