牡丹が咲き乱れる庭園で、猫と力士が戯れている。
青磁の色、別珍の質感の猫は、足としっぽが妙に細く、口の中と目のフチは真っ赤だ。
顔はブルドッグの様にたるんでいる。
色白の力士は、モンゴルの礼服を身にまとっている。
そしてとても楽しげに会話している。よく見るとどちらも元々笑っているような顔をしていた。
私には、彼らの言葉が分からない。ところが、牡丹は彼らの会話がわかるらしい。
彼らは仙人なのだった。
私は彼らの仲間に加われない。中国式の庭園のなかで、私だけが、遠くから来た観光客のように、異質な者になってしまった。(夢日記,はてな夢日記)